カッフェ (Caffè) ![]()
日本から飛行機で12時間あまり、やっと降り立ったイタリア。
いつもまず初めに到着ロビーのバールでコーヒーを注文する。
私のプリモカッフェ・・・「あぁ、イタリアだ」と実感する瞬間だ。
私は日本にいる時はあまりコーヒーを飲まないが、イタリアではコーヒーをよく飲む。
カッフェマッキアートがお気に入りだが、たまにはシンプルにカッフェの時も。
一口で終わってしまうカッフェはほとんど気付け薬、またはお口直し。
くいっと飲んで、さあまた頑張ろうという気分になる。
リヴォルノの学校に行っていた頃も、ピサの学校の頃も、11時になると小休憩があった。
学校内にもコーヒーを飲める場所は一応あったが、毎日わざわざ近くにある行きつけのバールへクラスメート達と行っていた。
バールに入ると、まず挨拶をして、カウンターでカッフェを頼む。プシューっという音とともにコーヒーのいい香りが漂ってくる。バリスタとひとことふたこと会話をしているうちにカッフェが出される。立ったまま、くいっとカッフェを一気に飲み干し、すぐにお金を払って「また明日」と足早に学校に戻る。入ってから出るまで5分とかからない行為だったが、楽しみな時間だった。
イタリアの町には、歩けばバールに当たるというくらい、いたるところにバールがある。
ちょっと歩き疲れたら、話が途切れたら、時間が余ったら、
「ファッチァーモ ウン カッフェ?(コーヒーしようか?)」となり、目の前にあるバールへ入る。
1日に何度も飲むので、イタリアではお腹が膨れるカフェラッテやカップッチーノはあまり飲まなくなった。
2002年のワールドカップの頃、私はたまたまイタリアにいた。
ミラノを歩いていて、そろそろイタリアの試合が始まる昼過ぎとなった。
角のバールから歓声が聞こえてきた。
バールの中ではたくさんの人がテレビの前に並べた椅子に座り、日本でのサッカーの試合を観戦していた。
いつの間にか私もその輪の中に入って一緒になりイタリアを応援、バールの中は湧きに湧いた。
無事イタリアが勝って試合が終わると、椅子を元通りにし、みんなそれぞれにカッフェを注文、くいっと飲んで足早に散らばっていった。

.© 2003-2005 Caccolina . All rights reserved.