ミス・イタリア
9月、今年もまたミスイタリアの季節がやってきました。
ミスイタリア・・・いわゆるミスコンです。イタリアではどんな女性が美人とされているのか、何となく興味ありますよね。
各地方予選で選ばれたミス達を見ていると、みんなとても大人っぽく見えます。セクシーです。
でも年齢を聞くと、ほとんどが10代なのにはびっくりしてしまいます。
可愛らしい、幼い、少女っぽいっていうのは、あまりイタリアでは受けないのでしょう。
99%はロングヘアーで、すらりと背が高く、すーっと長い足が伸びています。腰の位置が高く、無駄な贅肉もなく、本当に羨ましい美女ぞろい・・・。こんな美女がイタリアの町を歩いていたら、イタリア男性はもうほうっておかないだろうな・・・と想像してしまいます。
そんな美女ぞろいのミス達は一体何をしている女性達かというと、やっぱり学生が多いようです。他には、会社員・秘書・モデル・ect....。だいたい日本と同じですね。
唯一、日本とイタリア、決定的に違う美女の条件・・・、それは、「日に焼けていること」・・・でしょうね。
こんがり焼けた肌であるほど「Che Bella !(なんて美しい!)」となるわけです。「日に焼けたね」は女性に対しても男性に対しても誉め言葉、「ありがとう」という言葉が返ってきます。
イタリアのミス達も、全身こんがりといい色に焼けています。日焼け美人ばかりです。
あるイタリア人の友人が言っていました。
「美人の第1条件はきれいに日焼けしていること!」
裏を返せば、イタリアでは日に焼けてさえいれば誰でも美人になれるのです。
でも、私は日焼けは絶対にしたくありません・・・。「そんなに日に焼くと、将来しわしわシミだらけになるよ。皮膚癌にもなるかもしれないよ」といくら言っても、イタリア人は聞く耳持たず。
「サンオイルをちゃんと塗っていたら、有害な紫外線から肌はプロテクトされているから心配はいらないんだ」と言い張り、日焼け用オイルを体中塗りたくって、海辺で寝そべります。
口では絶対にイタリア人にはかなわないので、もうこっちはストレス溜まりまくりでした!!
「東洋ではきっと日焼けは農民など労働階級がするものだと考えられているのだろう。そして、肌が白いのは裕福さの象徴なのだろう。イタリアも昔はそうだったよ。でも今は、長いバカンスを海で何もせずに過ごすお金持ちほど日に焼けているものさ・・」とまで言われる始末・・・。
「いいえ、日本では少し前までは日焼けするのがいいと思われていて、私も背中の皮がめくれるほど焼いたものだけど、紫外線の害が言われ出し、今では日に焼けたくない人がほとんどなのよ・・・。考え方が遅れているのはあなた達イタリア人の方よ・・・」とまでは、もう疲れて言い返しませんでした。うう、ストレス・・・。
ある夏の夜、レストランで食事をしていて、突然隣にいた、日に焼きすぎて赤黒い肌の女性が、私の方に倒れかかってきたことがありました。
おそらく1日中太陽の下で過ごしていたのでしょう。熱中症のようでした。
そんなにして気を失うまで焼きたい??私は心の中でそう思いました。
ディオールのホワイトシリーズなど、美白シリーズや日焼け止め化粧品はヨーロッパでは売れないので売られていません。
その変わりにイタリアでは、日本では絶対に見かけない、日焼けシリーズがあちこちのデパートの化粧品売り場で売られています。
そういえば、ベッカム婦人のヴィクトリアもよく日に焼けていますよね。
イタリア人達に「白い白い」と言われ続け、「早くヨーロッパ風になりなさいね」と日焼けを勧められながら、イタリアでは日陰を好んでいた私も、長期留学から帰国したばかりの頃は、「イタリア焼け?よく日に焼けたね〜」と、会う人会う人に言われました。そのことをイタリア人達に話すと、みんなズッコケそうになっていましたが・・・。
今年もミスイタリアを見ながら、イタリア人の美女の条件はまだ変わっていないな・・・、と、イタリアでの日焼けの憂鬱を、また思い出しました・・・。(17/09/03)
ミス・イタリア
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