イタリアに届いた手紙
ヨーロッパの、とある大都市でバリバリと仕事をされている、ある知り合いで年上の女性から、リヴォルノに届いた手紙たちを紹介します。
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「この街に来た翌日から私は働き始めてしまったので、ここではチャンスを逸してしまいましたが、できたらいいな、と夢見ていることがあります。
知らない土地にゆき、そこの言葉を覚え、そしてそこのカフェなり八百屋さんなり、どこでもいいのですが、仲良くなったお店の商売を手伝うのです。
子供染みた夢とはわかっております。だって、責任を取る必要のない立場に自分をおきたいという願望が、一見チャレンジ精神旺盛のような行為の裏側に隠れているのですから。
でも、こうして外国人とかかわると、観光では知ることのできないいろいろな事がみえてくるという面白さがあると思いませんか?」
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私が日本を離れ、リヴォルノにやってきたのも、実はこれと同じ願望があったからのように思います。
思えば、30を目前にし、仕事もある程度キャリアを積み、だんだん責任も重くなっていく中、遠い国の遠い町で暮らしてみたいとふと思い、そのままつっぱしってしまったのですから。
まさに「子供染みた夢」・・・だったのかもしれません。
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「疲れてしまうことって、確かにありますよね。
生活をまったく変えてしまおうと思ったら、外国に行くのが一番の近道だと、ロンドンからインドに移り住んだフランス女性と、たまたま話していて、すっかり意気投合しました。
彼女も私もネガティブな理由で外国に出て行ったけれど、それを移住先でポジティブに転換させたというので、すごく話があったのです。
思いついたことは行動に移すべき。自分の選択を間違っていたと思うことが、もし先々あるにしても、その間に得ることは大きいし、それは決して無駄にはならないのですからね。」
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歳を重ねるにつれ、あれやこれやといろいろ考えすぎて、また、いろんなしがらみも多くなり、
生活を変えてしまうということも、そう簡単にはできなくなってきます。
けれども、いくつになっても、モノや仕事に縛られてしまうことなく、弾む勇気を忘れないでいたいとあらためて思う今日この頃です。(23/12/03)
毎日歩いた水路沿いの道
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